組合員のための活動
2015-10-27
文化委員会◇ぶらり焼き物の街益子

 やわらかな陽射しに包まれた10月27日、ボランティアガイドましこのお二人のガイドさんの案内で、益子の街を歩いてきました。

 

まず訪れたのは、「古窯いわした」。町指定有形文化財である2基の登り窯は這うような急斜面につくられ、圧巻の大きさでした。東日本で最大かつ最古のもので、煙突がない珍しいこの登り窯、本焼きでは1280℃もの高温に達したのだそうです。

震災後で損傷を受けましたが、多くのボランティアが駆けつけ、窯の修復に当たったということでした。次は、当主の岩下さんにろくろ作業を実演いただきました。大きな土塊が岩下さんの練りを経て、みる間に茶碗や平皿に仕立て上げられていく様子は、まるで魔法を見るような瞬間、まさに職人芸でした。

 

 城内坂をゆるゆるくだって、次に「日下田藍染工房」を訪れました。

当主の日下田さんのご案内で茅葺屋根の戸をくぐると、地中に埋め込まれた「藍甕」とよばれる陶の甕が並ぶ部屋でした。現在も使われているそうです。中庭では自ら栽培されているというブラウンコットン(茶綿)やグリーンコットン、明治時代に使われていたという染めの型紙(その精巧で細かいこと!)を見せていただきました。離れでは糸を紡ぐ紡ぎ車や機織り機がまさに稼動中。数人の職人さんで生地作りまで手がけているということでした。

藍の歴史は古代エジプトからと古いものの、合成染料が広く普及し「同業者はほとんど居ません」とおっしゃっていました。それでも綿や糸の一本一本から日下田さんの藍や織りに対する思いが立ち上ってくるようでした。

 

 ましこでは折しも、翌週から始まる「秋の陶器市」を目前に控え、準備に勤しむ店主さんをいたるところでお見かけしました。活気溢れた街の雰囲気を味わいつつ、焼きものに留まらない益子の魅力に触れることができました。岩下さん、日下田さん、ガイドさん、ほんとうにありがとうございました。