ネオニコチノイド系農薬不使用への取組み
よつ葉生協はネオニコチノイド系農薬不使用に取り組んでいます。
EUでは禁止されているネオニコチノイド系農薬
ネオニコチノイド系農薬は使用しても飛散しにくいため、有機リン系農薬よりも人と環境にやさしいといわれてきました。しかし、植物や土に浸透して長期間残留するため、人や生き物に害を与えることが分かってきました。
代表例がミツバチの大量死です。近年、ミツバチが群れごと消滅することが多くなり、養蜂家は状況からネオニコチノイド系農薬が原因ではないかと考えてきました。それがようやく認められ、農水省も農薬をまく時期には散布する区域の近くに巣を置かないように指導しています。ただし、あくまでもネオニコチノイド系農薬の使用を続ける前提での措置です。一方、EUでは2013年12月、当面2年間ネオニコチノイド系農薬(3種類)の使用を禁止すると決定しました。ミツバチの花粉交配がなくては農業が成り立たなくなると危機感を持って対処したのです。
禁止措置開始直前に人への被害、特に子どもへの被害・影響も視野に入れるとしました。
その科学的な裏付けとして、日本の黒田洋一郎さん、黒田ー木村純子さんの研究成果が採用されています。
また、オランダの議会は、2014年2月に、EUが指定した3種類だけでなく、全面使用禁止の採択をしています。

「洗っても落ちない」農薬が広く使われている
ネオニコチノイド系農薬は、神経毒性が強く、害虫以外の生物にも作用すると考えられます。一度散布すると三ヶ月くらいは効果が続きます。植物が吸収するタイプの農薬なので、洗っても落ちません。農作物を食べる人間にとっても危険が大きいのです。しかし、日本人の主食である米にもネオニコチノイド系農薬が広く使われています。稲にカメムシがつくと、米に黒点が残り、商品価値が下がってしまうためです。田んぼに無人ヘリで散布されることが多いのですが、その場合地上で人が散布するよりも濃度が非常に高いものが散布されています。
農作物ばかりではなく森林にも松くい虫防除などのためにも空中散布されています。家庭用のシロアリ防除剤、ペットのノミ取り剤、ゴキブリやハエを除去する殺虫剤などにもネオニコチノイド系農薬が使用されています。子どもたちが生活する身近なところにも入り込んでいるのです。


よつ葉生協の米はネオニコチノイド系農薬不使用
よつ葉生協は、これまでも生物、人の命、健康を守るために「疑わしきは使用せず」という予防原則の考え方を大切にしてきました。その原則に立って、農産物のネオニコチノイド系農薬不使用に取り組んでいます。その第一歩として、2013年度から取り扱う米の全てでネオニコチノイド系農薬不使用を実現しています。
野菜でも不使用品目をさらに増やし、果物でも挑戦
野菜や果物についても不使用に向けて、生産者さんと一緒に研究・学習を続けているところです。野菜の不使用品目は増えています。(2014年4月現在)。
2014年には、果樹(りんご)の実験ほ場でのネオニコチノイド不使用を応援するため、組合員によるオーナー制度に取り組み始めました。

ネオニコ不使用に挑戦するアップルファームさみずさん


生産者の方との勉強会